【京大生が大学の講義を紹介する】その6 数理工学概論

こんにちは。今回は、「数理工学概論」という科目を紹介します。
この科目は、情報学科の専門科目で、数理工学について大雑把に学ぶものです。
数理工学とは
数理工学とは、
世の中の現象を数理モデルとして、とらえ数学と物理によって解決を試みる学問のことです。
英語では、applied mathematics and physics だったり、mathematical engineering がこれに近いです。
応用数学・応用物理と考えると分かりやすいかもしれません。
学んだこと3選
主に以下の3つのことを学びました。
・オペレーションズリサーチ(OR)
・データサイエンス
・サイバーセキュリティ
オペレーションズリサーチ(OR)とは
この科目では、まず、オペレーションリサーチというものについて勉強しました。オペレーションリサーチとは、数理モデルとコンピュータを利用して,最適な意思決定を研究する学問のことです。
例えば、「自販機で、釣り銭を切らさないようにするためには、それぞれの硬貨をどれくらい準備しとけば良いか」や、「どのように投資をするのが期待値が大きいか」などをを考えます。
簡単に言えば、「数学やコンピュータを使って、ベストな選択をするには」を考えます。
データサイエンスの数理
次に、データサイエンスについて勉強しました。具体的には、その基盤となる確率・統計学だったり、自動翻訳などを支える技術である自然言語処理、あるいは、画像認識について学びました。
サイバーセキュリティの数理
最後に、サイバーセキュリティについて学びました。具体的には、公開鍵暗号についてです。講義資料には、教授が書いた小説が使われたりなど、個性的で面白かったです。
終わりに
私が所属する情報学科では、2年時に数理工学コースというコースに配属されると、数理工学について深く学ぶのですが、今回は、その導入のような内容でした。非常に実学に近い内容で面白かったです。
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